このまま萎縮していくのか

未だ苦しいけれども、ブログを始めた頃に比べたらいくらか楽になった

さよなら、デプロメール

薬です。一般名は「フルボキサミン マレイン酸塩」と呼ぶらしい。製品名はルボックスデプロメールなど。この薬を処方されずっと飲み続けていたのだけれど、今年の二月頃に止めた。

初めて飲んだときはその効果に驚いた。前向きになる、攻撃的になる、痛みに強くなる(痛みだったものが痛みでなくなる)、漠然と幸せを感じる、などだ。今までの気分が嘘であったかのように楽になれた。そのせいでおかしな行動に出てしまったことも多いが(ああ、思い出したくない)。

定められた服用量は75mgを一日朝夜一錠ずつ。しかし、大学を卒業し日々の活動量が著しく少なくなった私はこの薬で得たやる気を持て余していた。「活動しないのに不必要にエネルギーがあっても仕方ない」そう思うようになり、一日一錠だったり一日半錠だったりと適宜服用量を調節した。もちろん、まったく飲まないということはない。試しに飲むのを飛ばしたりもしたが、やはり体が「薬切れ」と言っているのが分かる。あるとき、二週間ぐらいだっただろうか、中断したときは発汗、指の一部の神経痛が生じた。あと、少し中断すると感じる舌が軽く痺れて体全体もぼわーんとする感じ。危機感を覚えたのでまた飲み始めた。

薬の宿命か、いつの間にか徐々に効果を実感し辛くなった。月に一回薬を貰いに外へ出るのが億劫になった。ただ薬を飲んでずっと家にいるだけ。自分が腐っていっている感覚。このまま薬を飲み続けるのが怖くなった。何かを変えたい。去年の八月、薬を止めようと試みた。10日ほどだっただろうか、やはり異常な発汗、悪寒、動悸などが生じ、とてつもなく苦しかったのを覚えている。止めることはできなかった。

今年の一月に再び止めようとする。当然のように様々な禁断症状が発症し、やはりつらくて仕方がなかった。それからはずっと言葉では表すことのできない強烈な不快感を感じ続けていた。身体的にも苦しいし、精神的にもネガティブなことばかり考えていた(はず)。自殺だとかそんなことが頭によぎるようになり、ネット上の誰かの言葉に救いを求めた。そしてこのブログを始めた。あのときは本当に苦しかったなあ。以前ブログで、二年間の引きこもり生活が限界に達して苦しくなったと書いたが、薬を止め始めたことが苦しさに拍車を掛けたのだと思う。もしも薬を欠かさず飲み続けていれば、あそこまでつらい思いをすることはなかっただろうし、そのまま引きこもってぬるま湯に浸かり続けていただろう。でもいつかきっとつらくなる(Desperadoという曲でもそう言っている。These things that are pleasin' you Can hurt you somehow 和訳:今はそれでいいかもしれない だけどきっと辛くなる)。

当たり前の話なのだが、精神病の薬物治療はまず薬で気分を良くして、そこから行動を変えて克服していく。私の敗因は気分が良くなった後も何もしなかったことだ。何もしなければ何も変わらない。それを分かっていても何もしないのが私という人間らしい。このブログを始めたのも、仕事を始めたのも苦しくて仕方がなかったからだが、重大な危機を乗り越えてしまうと、それ以上は豊かになろうと頑張ることができない。

結局9ヶ月間、ルボックスは飲んでいない。もちろんもう禁断症状は出ない。多分、今ルボックスを飲めば今よりも少し幸せな気持ちにはなるのだろうけれど、危機的な状態でないのなら薬は飲まないに超したことはない。薬とは本来、応急手当に使うもののはずだ(私も始めは応急であった)。人類は薬に頼り過ぎだ。俺は薬を克服したぞぉ!このことは今の私にとって数少ない自信になりそうだ。よく頑張った、自分!